オルゴール療法と高周波音効果(ハイパーソニック・エフェクト)

その根拠と情報について

まず、私どもではオルゴールを療法用に扱っているわけではありません。また、個々の病気の治療に効果があると推奨することもありません。

しかし、オルゴールに「癒される」という人が多いのも事実ですので、簡単なご紹介をさせていただきたいと思います。

●高周波音効果について

なんとなくアナログの音のほうが良い気がする?
CDとかでカットされてる高周波音に癒し効果があるみたい

 2000年、当時千葉工業大学の教授だった大橋力氏が、人間は音として認識出来ない『20khz以上の高周波音』も身体で感じることが出来、高周波音はリラックス・ストレス軽減・免疫力増加などの癒し効果が確認出来たとして『高周波音効果(ハイパーソニックエフェクト)』を米国生理学会の学会誌で発表しました。

 対象者に高周波音がある音楽とない音楽を聞き比べてもらったところ、個人差はあるものの、先述の効果が科学的に見られたということです。また、ジャングルなど自然の多い環境の他、高級オルゴールやバリ島のガムラン音楽などが高周波音を多く発生させるのが分かり、実験にはオルゴールも使われました

 CDやMP3ファイルなどのデジタル音源が全盛の現在でも、オルゴールや蓄音器、アナログレコードの音など耳に聞こえない音を多く含んでいる媒体のほうが「なんとなく良い」と主張する人が少なからずいます。その「なんとなく良い」を実証したのが、高周波音効果だと考えられます。

ハイパーソニック・エフェクトとは、人間の可聴域上限をこえる超高周波成分を豊かに含み高度に複雑に変化する音が、基幹脳――脳幹・視床・視床下部など、美しさ・快さ・感動を司る報酬系の拠点となるとともに体の恒常性や防御体制を司る自律神経系・免疫系・内分泌系の最高中枢をなす領域――を活性化する現象に基づく複合的な心身賦活反応の総称です。それは、領域脳血流の増大、脳波α波の増強、免疫活性の上昇、ストレス性ホルモンの減少、音のより快く美しい受容の誘起、音をより大きく聴く行動の誘導などに及びます。こうした効果をもつ音――ハイパーソニック・サウンド――は、人類の遺伝子が進化的に形成された熱帯雨林の環境音や邦楽をはじめとする民族音楽の中に見出されています。また驚くべきことに、耳に聴こえない超高周波振動を感受しているのは、耳ではなく体表面であることを明らかにしました。

参考:文明科学研究所サイトより(大橋力氏が所長。論文の概要なども掲載されています)

 

●オルゴール療法について

科学的に病気に効くとまでいえるかは・・・?
でも、効いたっていう人も結構いるみたい

 オルゴールの癒し効果に注目していたオルゴール輸入販売業の佐伯吉捷氏(オルゴールは脳に効く著者)が、大橋氏の研究結果を様々な病気に効く万能薬のように解釈し、自身の研究に取り入れたのが『オルゴール療法』だと思われます。高周波音が多く出ているオルゴールを定期的に聞くことにより脳に働きかけて心身を正常に戻す療法といわれています。インターネット上には「症状が良くなった」という体験談が散見され、オルゴール療法を実際に行っている病院もあります。雑誌などで鬱や癌、アレルギー、不眠症など様々な改善例が掲載されています。

 しかしながら、体験談ばかりで療法としての科学的検証はほぼされていないといってよく、大橋氏のような専門家がアドバイスしている様子もなく、大規模な臨床データは見当たらないため、現在のところ民間療法に近いものだと思います。

 ……とはいえ、数件の病院で導入されていたり「改善した」という人がいるのも事実ですから、何らかの効果があっても不思議ではないようにも思えます。オルゴールを聞くだけでよいので、基本的に副作用がないのが最大の特徴です。リラックスして精神が落ち着いたり、身体がポカポカして発汗したり、寝付きが良くなったという話は聞いたことがあります(それが病気に効果があるのかは分かりません)。

 効果には個人差があるということですので、療法目的というよりは、癒されたらいいなあ、程度でお買い上げいただくのが、よろしいと思います。また、オルゴールは高級なものでも毎日長時間演奏するということは想定していません。普通の使い方より壊れやすくなると思います。ご留意ください。

人間が本来持っている自然の治癒力で心身の恒常性を取り戻すことにあります。生体は部分の疾患、症状を対処的に改善することは難しく、脳の中枢部から心身の不調を同時に解かなければなりません。ひびきのオルゴール療法は、数限りない複数の症状を同時に解く根幹療法なのです。その結果、冷えの症状から難病に至る多くの症状が救えているのです。

参考:日本オルゴール療法研究所サイトより(佐伯吉捷氏が所長)

 

●オルゴール療法の方法?

効くか効かないかはわからないけど
とりあえずためしてみたい人向け

私どもが特に詳しいわけではないので、伝え聞く話をご参考程度に。

・聞く時間は、出来るだけ毎日15分程度~?(リュージュ社の72弁シリンダーオルゴールを最後まで巻くと、十数分演奏するので、それを基準にしているのだと思います。サンキョー社の50弁以上のシリンダーオルゴールはゼネバと呼ばれる巻き過ぎを防止する部品が付いているので、十数分演奏するには2~3回巻きなおす必要があります)

・頭や患部の近くで聞いた方がよい?(高周波音を伝えるため?)

・不眠に悩む人は、寝る前に聞くとよい?(寝つきがよくなるようです)

 

●オルゴール療法向きの高周波音を出すことが出来るといわれているオルゴール

普通は歯(鍵盤)の多い高級オルゴールを使うんだ
定番はリュージュだけど、サンキョーでも高周波音は出ているらしいよ

(オルゴール専門店オルゴール屋HP内)曲は『カノン』が定番とされています

その他には、アンティークの比較的大型のもの(?)など

(実は数千円台の安価なオルゴールでも高周波音は出ているには出ているようですが、オルゴール療法には高い高周波音を出せたり、音楽性を求める必要があるのか、推奨されていません)

 

●(番外)オルゴールのゆらぎとは……?

少し音痴の方が良い音に聞こえる不思議。
人間にはまったく同じパターンより、ほんの少し変化がある方が向いているみたい?

1/fゆらぎ(えふぶんのいちのゆらぎ)というと、普通の人が聞いても「何のことやら……」という感じだと思います。

ざっくり説明してしまうと、人間は完璧な音楽より、ほんの少しずれた音やパターンの音楽の方がよく聞こえるという説です。オルゴールは機械なので完璧な演奏をしている……と思っている方もいますが、よく聞いてみると、音程が多少ずれているものもありますし、ゼンマイを利用しているので速度の変化や弾き具合の緩急もあります。

結果として、どんなに高いものでもどうしても細部の『ズレ(ゆらぎ)』が生じてしまいます。そのため、1/fのゆらぎに該当するという人がいるのです。

あとは、音楽の曲自体がパターンの中に意図的にゆらぎを生じさせている場合もあります(モーツァルトの曲などが代表的です。この場合は、別にオルゴールでなくてもいいのですが……)。

人間の場合は、完璧に音を合わせられる人より、ほんの少し音痴の方が良いといわれています(ミーシャ、美空ひばり、宇多田ヒカル、松任谷由実などが該当するそうです)。

上手いけど面白みがないと評価されてしまうアーティストは、もしかしたら音が正確すぎるのかもしれませんね。

 

■下記に、メディアでの特集などをご紹介させていただきます■

朝日新聞社2009年7月16日 夕刊社会面 高周波音で街快適

街づくりのツールとして、周波数に着目した音を活用している例もある。 滋賀県彦根市の「四番町スクエア」は、レトロな街並みの新しい商業ゾーンとして05年秋にまち開きした。150キロヘルツの高周波も再生できる特殊なスピーカーを約50個設置。熱帯雨林で録音した鳥のさえずりや虫の羽音などに、超高周波を含む音が出せるアナログシンセサイザーを加え、流している。 事業に参加した放送大学教授、仁科エミさん(48)は「人類誕生の場所とされる熱帯雨林には、市街地にはない100キロヘルツを大きく超える高周波の音が満ちている。人類に適した音で都市環境の快適化を目指した」と話す。

スクエア内にある商店の女性店員(57)は「脳にやさしいと言われると、なんだかそんな気もしますね」。

国際科学振興財団の主席研究員、大橋力さん(76)は実験で、熱帯雨林の音を聞くと脳の基幹部の血流量が上がること、脳のリラックス状態を示すα(アルファ)波が多く出ること、「キレる」時に出るアドレナリンの分泌低下などを確かめた。耳で聞き取れない部分は、体全体で感じているらしい。

参考:高周波音で街快適(静かな街を考える会の新聞記事リストより)

日刊工業新聞社2009年7月8日 モノづくり推進会議/核心インタビュー

脳科学の世界からモノづくりをみると、新たな可能性に気づかされる。その一つが耳に聞こえない超 高周波を豊富に含む音が基幹脳を活性化する「ハイパーソニック・エフェクト」と呼ばれる現象だ。ハイパーソニック・エフェクトは美と快と感動の脳機能に着火するとともに、ストレスを低下させ、がんや生活習慣病そして精神と行動の異常から人間を守る可能性が高く、さまざまな産業分野での応用が期待されている。もうひとつ、脳の仕組みからみて、中小企業は生物学的に約束された最適の共同体に近づくことができる社会集団といえる。

ハイパーソニック・エフェクト研究の第一人者である大橋力国際科学振興財団主席研究員・ものづくり生命文明機構理事にハイパーソニック・エフェクトの応用展開と、脳の仕組みを生かす中小企業のあり方を聞いた。

参考:核心インタビュー 脳科学から見たモノづくり(ものづくり生命文明機構の記事リストより)

NHK「ゆうどきネット」(2009年9月2日4時50分~6時放送)で高周波音に関する番組を放送

彦根市の商店街で集客のために高周波を含んだBGMを利用。町の人の声「気持ちいい」、「いやされる」。

また、大橋先生が脳に影響を与える脳波を調べるために、高周波音を含む音と含まない音で脳波測定をし、その画像と結果が紹介された。町の騒音(高周波を含まない)を聞くとアルファー波が少ないが、高周波が含まれる熱帯雨林の音を聞くとアルファー波が強く出た。そして、基幹脳の血流が増え、活発になった。そのことにより、ガン細胞の増殖を抑制する力が増すとの事でした。

高周波音を含む音として、祇園祭の金属楽器・川のせせらぎ・虫の声・鎮守の森が紹介されました。

 

「安心」2011年9月号、2012年1月号 (脳の血流を促す革命的治療法!、脳に効き心身を癒す奇跡の倍音 スイスオルゴール)

改善例を紹介。高血圧・甲状腺疾患・難聴・胃ガン・うつ・低体温・頭痛・花粉症・子宮腺筋症・湿疹・寝付きなどなど……。

複数の病院、クリニックで改善例が続々報告されているとの記事「スイスオルゴール」が掲載されていました。

社団法人 日本機械工業連合会・財団法人 デジタルコンテンツ協会 平成18年3月 平成17年度ハイパーソニックデジタル音響システムに関する調査研究報告書 第3章

ハイパーソニック・エフェクトの脳波を指標とする検証実験

脳活性の総合的な指標であり、デジタルコンテンツ評価への応用可能性が高い脳波を指標として、ハイパーソニック・エフェクトの再現性を確認する検証実験を行った。その結果、高周波成分を豊富に含む音を聴いている時の方が、高周波成分をカットした音を聴いている時よりも、α波ポテンシャルが増大していることが統計的有意に示され、ハイパーソニック・エフェクトの再現が確認された。

参考:ハイパーソニックデジタル音響システムに関する調査研究報告書(日本機械工業連合会サイトより)

脳に効き心も体も癒されるスイスオルゴールCDブック 平成23年11月15日発行 株式会社マキノ出版

豊かな倍音が脳幹を刺激し体調回復!

医師も推奨、病院、クリニックで驚きの改善例が続出!

 

大人の科学magagine vol.20 2008年7月10日発行 株式会社学習研究社

大人の科学マガジンVol.20にて、ハイパーソニック(高周波音)についての特集『いやしの音を科学する』が掲載され、高周波音効果の発見である大橋力氏のお話などが出ていました。

・高周波を含んだ音を聞いたとき、脳の深部にある脳幹、視床、視床下部など基幹脳の活性が上昇していた。血流量と同時に脳波を測定すると、快さを感じたときに出るアルファ波が増強された。

・「高周波をふくむ音のほうが、癒しの効果が高いんです」

・街の中に熱帯雨林の環境音を含むハイパーソニック音を流し、被験者の効果を調査したところ、ない場合と比べて脳波のアルファ波が活性するとともに、「潤いを感じた」「リラックスした」「こういう環境音で暮らしたい」といった印象をもつ人が多くなった(仁科エミ氏との共同研究)。


伊豆オルゴール館では、大橋氏が三協精機と共同開発したハイパーソニックオルゴール『セラフィーウェーブオルゴール』を展示中です。伊豆高原にお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。
伊豆オルゴール館HP

 

なぜ 『オルゴール』 なのか?

三協精機の50弁及び72弁シリンダーオルゴールは70~80KHZまで、80弁ディスクオルゴールは100KHZまでの超高周波音が出ますので、高周波音効果が期待されます。他に、アンティークオルゴールを筆頭に、リュージュ社72弁(100KHZ)・ポーター社ディスクオルゴール・三協精機製シート式オルガニート・オルゴールボールなど。

音楽を聴いてリラックスする為には
20KHZ以上の高周波音が重要な役割を果たしている。

基幹脳の活性低下の防止

「高周波、低周波を除外し可聴範囲内に限定した電気音等のメディア音は基幹脳ネットワークの活性低下を導く恐れがある」と指摘されている。

デジタルコンテンツの潜在的危険性

高周波音をカットした音

   ↓

基幹脳の活性化を抑制

   ↓

免疫活性が減少、ストレス増大

   ↓

心身の健康にマイナスの影響をもたらす可能性
参考:デジタルコンテンツは現代病を誘発する?(A Successful Failureより)

   ↓

平成17年度
ハイパーソニックデジタル音響システムに関する調査研究報告書
発行:社団法人日本機械工業連合会、財団法人デジタルコンテンツ協会
発効日:平成18年3月

ハイパーソニック・エフェクトの再現性を確認する検証実験行い、高周波成分を豊富に含む音を聴いている方が、それをカットした音を聴いている時よりも、α波ポテンシャルが増大していることを再確認した。

ハイパーソニック・エフェクトの発見と同時に見出された現状のデジタルコンテンツが内包しているマイナスの影響、つまり「人間は音として知覚できない超高周波成分を信号処理過程等で高度に除外し、知覚できる周波数範囲に限定したメディアの音が、基幹脳ネットワークの活性低下を導く恐れがある」という問題は看過できない。

基幹脳ネットワークの活性化がもたらす自律神経系、免疫系、内分泌系等、生体制御系の強力な活性化は、生活習慣病、発達障害、精神・行動の異常の防御につながり、既に医療健康分野や都市再生分野で注目を浴び、その応用の動きが急速に展開している。

高周波音を含む音

オルゴール(50・72弁~)・バイオリン・フルート・風鈴・波・小川のせせらぎ・風など

一般の音響機器は可聴範囲内を再生するように作られているので、高周波を再現できません。

人間は100年前までは

豊富な高周波音を含む熱帯雨林や森林に囲まれて暮らしていた。高周波が著しく欠如した都市環境で生活を始めたのは、つい最近のこと。

人間の遺伝子や脳活動は、今でも豊富な高周波音を含む自然環境に最も適応している。

熱帯雨林⇔都市部

高周波を含む⇔ほとんど含まない

基幹脳の活性化・増大⇔抑制

ストレス・減少⇔増大

高周波音効果は2000年に発表されました

高周波音効果ーハイパーソニック・エフェクトー
《米国生理学会の脳・神経科学論文誌「Journal of Neurophysiology」(2000年)より》

人間の耳に聴えない20KHZ以上の高周波を豊富に含むゆらぎの音は、人間の身体と心の健康をつかさどる脳の深い部分(基幹脳)を活性化し、それを聴く人にα波の増強、ストレス性ホルモンの減少、免疫活性の増大をもたらす。

実験結果 (脳のα波及び血流量を測定)
20KHZ以上の高周波音を豊富に含む音を聴いている時:
 脳のα波・血流共に増大し、基幹脳の活性化がみられた。
高周波音をカットした音を聴いている時:
 基幹脳の活性化が聴く前よりも抑制された。

基幹脳が活性化すると
基幹脳は適応制御系であり、人間の体内の環境を最適な状態に制御する部分です。
基幹脳が活性化するとNK細胞(常に体内を独自でパトロールしながら、がん細胞や、ウイルス感染細胞などを殺す頼もしい「殺し屋」)活性が有意に増加し、ストレス性ホルモンであるアドレナリンが有意に減少する。免疫活性が増大し、ストレスが減少することになる。

 

《「音と文明」 著者:大橋力 発行:岩波書店(2003年10月)より》

高周波音を豊富に含む音を聴いている時、上記の結果以外に次のことが記載されています。
β波の増大⇒認知活動が活発化した。
がん細胞を消去する勢力の主力となるNK細胞の活性が統計的に有意に上昇した。
生体防衛活性の強さと快適度の高さを示す唾液に含まれる免疫グロブリンAが統計的に有意に上昇。
精神ストレス対処活性の強さを示すクロモグラニンAが統計的有意に上昇。
ストレス指標となるアドレナリンの血中濃度が低下した。

↓↓

高周波が及ぼす、ストレス低下を含むポジティブな影響が全身に波及していることを裏付けている。

第4回神経科学国際大会での発表(1995年)

文部省大学共同利用機関放送教育センターATR人間情報通信所感性脳機能特別研究室および京大病院脳病態生理学部の合同チームにより、高周波が脳幹と視床下部を活発にして血流を促すことが、PET(陽電子放射断層撮影法)で観察されたことを発表

↓オルゴール療法は一部医療機関で実践されています

オルゴール療法を実践する病院

  医療法人ふれ愛の杜 みどり病院(大阪府岸和田市)

  医療法人 岸本病院(京都府舞鶴市)

  坂本病院(大阪府東大阪市)

  花の丘たちかわクリニック(山梨県笛吹市)

  ほしの脳神経クリニック(千葉県我孫子市

課題

ハイパーソニック・エファクトの医療健康分野や都市再生分野への活用。